ヒュッヒュッ!ヒュヒュヒュッ!
今宵こそはという期待を込めて餌木を振る。ここは田子港。
夕暮れが染まる頃、隣にいたアジの泳がせ釣りをしていた家族連れがアオリイカをあげる。いる。いるよ!
ブウォン!ブウォン!!
エギングは初心者のかわたさん。もんのすごいシャクリ音。こやつ、デキルナ。
あたりが暗くなる頃、堤防の上のエギンガー達が一人また一人と去って行く。いろいろ場所を変えてしゃくるもアタリはいっさいなく。
…心がポッキリ折れてしまい、ボクは星を眺めていました。
「やまぐちさーん!釣れたよー!」
大声で叫びながら走ってくるかわたさん。なんだってー!!
アオリイカだ。やったー!わーい!
がっちり握手。家族連れのみなさんも口々におめでとうと声をかけてくれます。
「ありがとうございます!」
この時のわたしのショージキな気持ち。
『笑顔が引きつるほどくやしい。おまえなんか転んでケガしろ。』
釣れたのは師匠のおかげです。
今週末もアオリ釣って、今度は天ぷらで食いたいな!!
葉山沖でアオリイカが爆発しているようです。